メールを開いたら「送信ドメイン未認証」という警告が表示されて、不安になっていませんか?
この警告が出る理由や、そのメールが本当に危険なのかどうか、気になりますよね。この記事では、以下のことが分かります。
- 「送信ドメイン未認証」という警告が表示される理由
- 警告が出たメールへの具体的な対処方法
- 安全なメールと危険なメールの見分け方
これから警告の意味から対処方法まで、知っておきたい情報をすべて解説します。
ドコモメールの「送信ドメイン未認証」とは何か
ドコモメールで「送信ドメイン未認証」という警告が表示されると、不安になりますね。
この警告は、受け取ったメールの送信者が本物かどうか確認できていないことを知らせるものです。
メールには、送信者が正しい相手かどうかを確認する仕組み(送信ドメイン認証)があります。
インターネット上で手紙を出す時に、差出人の住所と本人確認ができているかを確かめるようなものです。この確認ができていない場合に、この警告が表示されるのです。
この警告が出るのは、主に2つの理由があります。
ひとつは、メールの送信者がこの本人確認の設定をしていない場合です。
もうひとつは、誰かが送信者になりすまして、偽のメールを送ってきた可能性がある場合です。
この警告が表示されたからといって、必ずしもそのメールが危険というわけではありません。
ただし、ドコモがユーザーを守るために表示している注意喚起なので、メールの内容をよく確認する必要があります。
この警告が出たら何をすべき?
警告メールを受け取ったら、まずは落ち着いて中身を確認することが大切です。
送信者のアドレスと内容を見て、普段から連絡を取り合っている相手からのものかどうかを確認しましょう。
警告が表示されたメールの安全な取り扱い方は、以下の3つを覚えておくとよいでしょう。
メール内のリンクはクリックしない
メール本文にリンクが含まれている場合は、直接クリックせずに、いつものようにブラウザでホームページを開くか、お店の電話番号に電話をするなど、別の方法で確認をとるようにします。
添付ファイルを開かない
ファイルが添付されている場合は、開く前に送信者に連絡を取って、本当にその人が送ったものかを確認します。
コンピューターウイルスが含まれている可能性があるためです。
個人情報は送らない
メールで個人情報の入力や送信を求められても、応じないようにします。
銀行やクレジットカード会社などが、メールで個人情報を尋ねることはありません。
もし心配な場合は、そのメールの送信者に電話やSMSなど、別の方法で連絡を取って確認するのが最も安全です。
大切なのは、不安な時は一人で判断せず、確認をとることです。
受信したメールの安全性を確認する方法
メールが本物かどうかを見分けるポイントがいくつかあります。
これから説明する方法を知っておくと、不審なメールに騙されるリスクを減らすことができます。
メールの送信元アドレスの確認方法
普段から使っているサービスのアドレスと見比べることです。
例えば、いつも連絡をもらう銀行のメールアドレスと、届いたメールのアドレスが少しでも違う場合は要注意です。
一文字違うだけでも、偽物の可能性があります。
メール本文の内容も、不自然さがないかチェック
日本語の文章が不自然だったり、差出人の普段の書き方と違ったりする場合は注意が必要です。
また、「急いでいる」「すぐに対応が必要」といった言葉で焦らせようとするメールには特に気をつけましょう。
大手企業を名乗るメールの場合
その会社の公式サイトでメール詐欺への注意喚起を確認できます。
多くの企業が、自社を装った不審なメールについての情報を公開しています。
心配な場合は、送信元の会社や人に直接確認を取るのが最も確実です。
その際、メールに書かれた電話番号は使わず、普段から知っている連絡先や公式サイトに掲載されている番号を使いましょう。
ドコモメールで警告が出るメカニズム
こからは、少し詳しく解説します。
メールには送信者が正しい相手かどうかを確認する仕組みが備わっています。
これは、手紙を送る時に差出人の住所を書くようなものですが、インターネットではさらに厳密な確認ができるようになっています。
この仕組みは送信ドメイン認証(メールの送信者が本物かどうかを確認する技術)と呼ばれます。
主に三つの技術が使われています。SPF(実際に送信したパソコンやサーバーが正しいかを確認)、DKIM(メールの内容が途中で書き換えられていないかを確認)、DMARC(これらの確認結果をもとに、メールの取り扱い方を決める)があります。
ドコモメールでは、これらの確認の結果、信頼性が十分でないと判断された場合に警告を表示します。
これは、実際の手紙で差出人の住所が不明確だったり、本人確認ができなかったりする場合に似ています。
このような警告表示は、利用者を守るための機能です。
最近は不正なメールによる被害が増えているため、ドコモではこの確認をより厳しく行うようになりました。
他のメールサービスでの警告について
メールの安全性を確認する仕組みは、ドコモメール以外のサービスでも導入されています。
Gmailやヤフーメール、Outlookなど、主要なメールサービスでも同じような警告が表示されることがあります。
Gmailでは「このメールは信頼できない可能性があります」という警告が表示されます。
これはドコモメールと同じように、送信者の確認ができていない場合に表示されるものです。
ヤフーメールでは「なりすましの可能性があります」といった警告が表示されます。
また、不審なメールを迷惑メールフォルダに自動的に振り分ける機能もあります。
Outlookでも同様の警告があり、特に心配な場合は受信者に強調して警告を表示します。
これらのメールサービスでは、不審なメールを見つけた時に簡単に報告できる機能も用意されています。
このように、各メールサービスは利用者を守るためにさまざまな対策を行っています。
警告の表示方法は違っても、その目的は同じです。怪しいメールから利用者を守り、安全にメールを使えるようにすることです。
知っておくと安心なメールセキュリティの基礎知識
メールを安全に使うためには、いくつかの基本的な知識があると役立ちます。
最近のメール詐欺は巧妙になってきていますが、基本的な注意点を押さえておけば、多くの危険を避けることができます。
金融機関や公的機関からのメールについては、重要な原則があります。これらの機関が、メールでパスワードやアカウント情報の入力を求めることは絶対にありません。
また、メールのリンクから直接ログイン画面に誘導することもしません。
メールアドレスは見た目が本物そっくりでも、実は偽物であることがあります。例えば「service@example.co.jp」と「service@examp1e.co.jp」のように、文字の一部をよく似た別の文字に置き換えて、本物に見せかけることがあります。
添付ファイルについても気をつけたい点があります。
たとえ知り合いからのメールでも、予期しない添付ファイルがある場合は、開く前に必ず送信者に確認を取りましょう。
知り合いのメールアドレスを使って、悪意のあるファイルが送られてくることもあるためです。
このようなメールセキュリティの知識は、パソコンやスマートフォンでメールを使う全ての人に役立ちます。面倒に感じることもあるかもしれませんが、一度身につければ、より安全にメールを使うことができます。
まとめ
ドコモメールの「送信ドメイン未認証」の警告について、以下の点を覚えておくと安心してメールを使うことができます。
この警告は、メールの送信者が本物かどうかを確認できない場合に表示される注意喚起です。
警告が出たメールは、以下の三つのポイントに気をつけて対応しましょう。リンクはクリックせず、添付ファイルは開かず、個人情報は送信しないことです。
メールの安全性は、送信元アドレスの確認や文章の不自然さのチェックで見分けることができます。
また、この警告はドコモメール以外のGmailやヤフーメールなどでも表示されることがあります。
不安な場合は、一人で判断せず、電話やSMSなど別の方法で送信者に確認を取ることが最も確実な対処方法です。この基本的な注意点を守ることで、多くのメール詐欺から身を守ることができます。