「ああ、また本を買ってしまった…」こんな経験、ありませんか？
本屋さんで興味をひかれた本を買ったものの、読む時間がなく、本棚に積まれていくばかり。そうして増えていく積読本に、少なからずストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。
積読本の山は、正しい方法で少しずつ取り組めば、必ず減らすことができます。
この記事では、無理なく継続できる積読本の解消法をご紹介します。
実践的な方法から、デジタルツールの活用まで、あなたに合った解決策がきっと見つかるはずです。
積読本が増える原因を知ろう
私たちの多くは、読書は良いことだと知っています。
そのため、本を買うことに対して罪悪感を持ちにくく、気づけば本棚が積読本でいっぱいになってしまうのです。
積読本が増える主な原因を見ていきましょう。
時間管理の問題
「時間がない」というのは、最も一般的な理由です。
仕事や家事に追われる毎日で、本を読む時間を確保するのが難しいと感じている人は多いでしょう。
しかし、これは時間の使い方を少し工夫することで改善できます。
本選びのミスマッチ
その時の気分や話題性で本を購入しても、実際に読もうとすると内容が期待と違ったり、難しすぎたりすることがあります。
このような本は、読み始める前から億劫になってしまい、結果として積読本になりやすいのです。
情報過多による選択の難しさ
SNSやメディアで次々と新しい本が紹介され、「この本も読まなきゃ」という焦りから購入してしまうことがあります。
しかし、情報に振り回されすぎると、本当に読みたい本が分からなくなってしまいます。
完璧主義的な読書観
「1冊の本は最初から最後まで読まなければならない」という思い込みも、積読本を増やす原因になります。
この考え方が、本を読み始めることへのハードルを高くしているのです。
効果的な解決方法
1. 本の優先順位づけ
本の「棚卸し」をする
まずは、持っている本すべてを一箇所に集めましょう。そして、以下の3つのカテゴリーに分類します。
- 今すぐ読みたい本：内容に強い興味があり、すぐにでも読みたいと感じる本
- いつか読みたい本：興味はあるが、今はそれほど急がない本
- 読む可能性が低い本：購入時から時間が経ち、興味が薄れてしまった本
読む順番を決める
「今すぐ読みたい本」の中でも、さらに優先順位をつけていきます。
例えば、仕事に関連する本は平日の夜に、物語や小説は週末にというように、読む時間帯も考慮しながら順番を決めていきましょう。
「読まない決断」も大切
「読む可能性が低い本」は、思い切って手放すことを検討しましょう。
本を持ち続けることで生じる心理的な負担を考えると、必要のない本は手放した方が良いケースもあります。
2. 読書時間の確保
スキマ時間の活用
通勤電車の中や、昼休みのちょっとした時間。
実は、こうした「スキマ時間」を活用することで、意外なほど読書時間を確保できます。
例えば、スマートフォンを見る時間を5分減らして本を読むだけでも、1週間で35分の読書時間が生まれます。
「寝る前の10分」を習慣に
寝る前のスマートフォンは睡眠の質を下げると言われています。
代わりに本を読む習慣をつけることで、良質な睡眠と読書時間の確保を同時に実現できます。
最初は「10分だけ」と決めることで、続けやすくなります。
本を「持ち歩く」習慣
カバンに1冊本を入れておく習慣をつけましょう。
予定よりも早く目的地に着いた時や、人を待っている時など、思わぬ読書の機会が見つかるものです。
電子書籍なら、スマートフォンに何冊でも入れておけるので便利です。
3. 見える収納の工夫
本棚の配置を工夫する
リビングやデスク周りなど、普段よく過ごす場所に本棚を置きましょう。
寝室であれば、ベッドの近くに本を置くことで、寝る前の読書が習慣になりやすくなります。
ただし、圧迫感を感じない程度の量に抑えることが重要です。
インテリアとしての活用
本は単なる収納物ではなく、インテリアとしても活用できます。
背表紙の色を揃えて並べたり、表紙が見えるように平置きにしたりすることで、部屋の雰囲気も良くなります。見た目が良くなると、本を手に取る楽しみも増えます。
「今読んでいる本」コーナーの設置
読みかけの本や、次に読む予定の本は、特別なスペースを設けて置いておきましょう。
「今」という情報を視覚化することで、読書の優先順位が明確になり、継続的な読書習慣につながります。
4. 読まない本の処分
手放す基準を決める
「1年以上手に取っていない本」「内容が古くなった本」「今の自分の興味や目標に合わない本」など、具体的な基準を設けましょう。
また、「買ったから全部読まないと」という考えは、むしろ積読本を増やす原因になります。
購入費は「知識を得るための投資」と考え、読まないと決めた本は潔く手放すことをおすすめします。
本との上手な別れ方
手放す方法は、いくつかの選択肢があります。
古本屋で売却する、図書館に寄付する、必要としている人に譲るなど、本の次の活躍の場を考えることで、前向きな気持ちで別れることができます。
電子書籍で再購入できる本なら、思い切って処分するのも一つの手です。
定期的な見直し
3ヶ月に1回程度、本棚の整理をする時間を設けましょう。
この時、「この本を持っていて良かった」「やっぱりこの本は大切」という発見もあるはずです。
そういった本を残しながら、徐々に本当に必要な本だけを残していくことで、理想の本棚が作られていきます。
5. 新しい本の購入制限
「1冊読んだら1冊買う」ルール
これは、本の総数を増やさないための基本的なルールです。
新しい本を購入する前に、今ある本を1冊読み終えることを習慣にします。
このルールを守ることで、本の購入を楽しみながら、積読本の増加も防ぐことができます。
図書館の活用
新刊が気になるときは、まず図書館で借りて読んでみましょう。
気に入った本だけを購入すれば、後悔の少ない本選びができます。
また、図書館の予約システムを利用すれば、読みたい本を計画的に読むこともできます。
「待ち時間」を設ける
本を購入したくなったら、その場では買わず、1週間ほど待ってみましょう。
この「クールダウン期間」を設けることで、衝動買いを防ぎ、本当に必要な本かどうかを見極めることができます。
amazonの「ほしい物リスト」や読書管理アプリのリスト機能を活用すれば、気になった本を忘れることなく管理できます。
6. デジタルツールの活用
読書管理アプリの使用
「読書メーター」や「ブクログ」などの読書管理アプリを使うと、積読本の状況を視覚的に把握できます。
読んだ本、読みかけの本、読みたい本をリスト化することで、優先順位が明確になります。
また、他のユーザーの読書状況や感想を見ることができ、読書のモチベーション維持にも役立ちます。
電子書籍の活用
電子書籍には、以下のような利点があります。
- 場所を取らない
- 外出先でも読める
- 文字の大きさを調整できる
- 夜間でも読みやすい
特に通勤や出張が多い方は、電子書籍を活用することで、移動時間を有効に使うことができます。
また、積読本が物理的なスペースを占めることもありません。
リマインダーの設定
スマートフォンのリマインダー機能を使って、読書時間を確保するのも効果的です。
例えば、「21時になったら読書開始」というアラートを設定することで、読書の習慣化を促すことができます。
また、目標の読了日を設定し、進捗状況を管理することもできます。
7. 読書習慣の形成
小さな目標から始める
「1日30分読書する」といった大きな目標は、かえって続きにくくなります。
最初は「1日5分」や「1日2ページ」など、必ず達成できる小さな目標から始めましょう。
小さな成功体験を積み重ねることで、自然と読書時間は増えていきます。
読書のきっかけを増やす
特定の行動と読書を結びつけることで、自然な習慣になります。例えば：
- 朝の一杯のコーヒーと共に読書
- 通勤電車での読書
- 寝る前の10分読書
このように、日常的な行動に読書を組み合わせることで、無理なく習慣化できます。
読書を楽しむ工夫
読書は「しなければならないこと」ではなく、「したいこと」であるべきです。
- 好きなジャンルから読み始める
- 読みたい箇所から読む
- 読書環境を整える（お気に入りの場所、照明、BGMなど）
まとめ
積読本の解消は、一朝一夕にはいきません。しかし、この記事で紹介した7つの方法を段階的に取り入れることで、無理なく解決することができます。
主なポイントを振り返ってみましょう。
- まずは本の優先順位をつけ、現状を把握することから始めます。
- わずかな時間でも、読書時間として活用することが大切です。
- 本の見える収納を工夫し、読書のきっかけを増やします。
- 読まない本は潔く手放し、新しい本の購入も計画的に行います。
- デジタルツールを活用して、効率的に管理します。
- 最終的には無理のない形で読書習慣を作っていきます。
大切なのは、「完璧を目指さない」ということです。たとえ少しずつでも、継続的に取り組むことで、積読本は確実に減っていきます。また、その過程で自分に合った読書スタイルも見つかるはずです。
さあ、今日から一歩ずつ、理想の読書生活に向かって歩み出してみませんか？
